馬刺しが生で食べられる理由とは?レバ刺しも問題なし!

馬刺しや馬レバーが生で食べられる最大の理由は、馬肉特有の衛生面での特徴によります。

馬肉は他の肉類に比べて脂肪分が少なく、細菌の繁殖速度が遅い傾向となっています。

そのため、適切な処理を施した馬肉は、新鮮な状態を保ちやすく、生食にも適しているのです!

また、馬刺しを提供する際には、品質管理を徹底し、衛生的な環境で処理されることが重要であり、消費者への供給までの時間を最小限に抑え、冷蔵技術の進歩も生食文化を支えております。

さらに、馬肉は特有の風味があり、そのままでも美味しく食べられることから、生での需要が高まっていると言えます。

馬刺しや馬レバーが生で食べられる二つの大きな理由

牛はO-157という、人間にとって食中毒のリスクを高める特定の細菌を保菌する可能性がある反芻動物です。

一方で二足歩行をする私たち人間とは全く異なる生物である馬は、その体温の高さからこの種の細菌が繁殖しにくい環境を持っています。

馬は一般的に体温が約37度から38度と高めで、一方、牛や豚はその体温が約31度から32度程度と、かなり低い傾向にあります。

このため、馬内部で細菌が繁殖する環境はほとんど提供されず、結果的に馬のレバーは食中毒のリスクが非常に低いと考えられています。

しかし、細菌以外にも、食中毒の原因となる別のリスク要因が存在します。それは、寄生虫によるものです。

一例として、馬にはサルコシスティスという寄生虫が存在する可能性があり、これが人間の体内に侵入すると、腹痛や下痢、吐き気といった症状を引き起こすことがあります。

ただし、サルコシスティスが人体に深刻な影響を与えることは稀であり、その症状は比較的軽度に留まることが多です。

また、寄生虫による感染リスクは、肉を適切に凍結することで大幅に低減できることが明らかになっています。

このような食品安全性を高めるための措置が取られており、現在、馬肉を市場に出す際には、これらの冷凍処理が義務付けられています。

こうした豊富な生物学的データと、衛生管理上の注意深い措置のおかげで、馬のレバ刺しはその安全性を理由に、日本国内で広く楽しまれています。

O-157のような細菌による危険がほとんどないこと、そして寄生虫問題も適切な処置によって軽減されること、これらの事実によって馬のレバ刺しは多くの食品安全基準を満たし、愛好家たちにとっては引き続き貴重な美味を提供し続けることができるのです!!

生でも食べられる馬レバーは大人気に!!

馬レバーが人気を博している背景には、その風味の良さと栄養価の高さが大きな理由の1つとなります。

馬レバーは鉄分が豊富で、ビタミンAも多く含まれるため、健康志向の高まりとともに注目されています。

また、当然、衛生管理が徹底された環境下で処理されることで、生で食べることができる安全性が確保されているのも人気を後押ししております。

柔らかく臭みが少ないため、生で食べた時の口当たりの良さが特徴的!

消費者は、馬レバー独特の風味と栄養素を生で直接味わうことができ、健康への意識が高い人々から特に支持されているのではないでしょうか。

【おまけ】レバ刺しが禁止された理由とその背景

食の安全に対する国民の不安を背景に、2012年には特にリスクが高いとされる牛レバーの生食が、食品衛生法により禁止されました。

その理由は、牛レバーがO-157やそれ以外の有害な細菌を保持している可能性があることが、科学的調査により明らかになったためです。

この禁止措置の後、一連の動きはさらに進み、2015年には豚肉の生食に対しても同様の規制が適用されました。

これらの規制は、日本における食の安全性を守るために不可欠な措置であり、生食を楽しむ文化を有する日本では、食材の安全性を確保するための技術や知識の向上が、より一層重要となってきています。

生食の文化が根強く残る日本では、美味しさを最大限に引き出す料理法として重宝されている一方で、食の安全に対する認識の向上や衛生管理の徹底が求められています。

食材の旬を重んじ、新鮮で質の高いものを選ぶ眼識、さらにそれらを安全に消費するための知識と技術は、日本の食文化をより豊かで安全なものへと発展させていくために不可欠な要素なのではと思います。

関連記事